聖の後ろから現れたのは、ニコニコと笑みを浮かべる、
「斎神父!?」
状況がわからない明美と和己が、声を揃える。
「じつは神父じゃなかったんだよ」
「はあ?」
間抜けな声をあげてしまう。斎が神父じゃなくて、生き返ったのは斎のおかげ? なんじゃそりゃ?
「斎さん、この世の創制主、じつは神様だったの」
「はあ?」
また間抜けな声をあげる明美に、斎が進み出て事情を話し始めた。
下界に降りたのは、明美たちの力になりたいと思ったからで、眠っているときに悪魔に体を乗っとられてしまったと。自分が神という存在だということを悟られないように、心の一部を閉じてやり過ごし、悪魔が離れるのを待っていたと。
「自分が乗っとた人間がじつは神様だった……って悪魔が知ってたらとんでもないことになっちゃってたわけ!?」
「ええ、まあそういうわけですねぇ」
「そういうわけですねぇって、なに悠長なこといってんの!」
「そうですよねぇ、あのとき眠らなければよかったのですが、眠気に勝てずつい、うっかり」
あはは、と豪快に笑う。
「………」
うんざりだというように首を振った和己が、そっぽを向いてしまった。
「助けに来たって、全然助けてくれなかったじゃん!」
「残念ながら下界に直接影響を及ぼすことはできないので、私が手を下すことはできなかったのです。とはいえ、あなたがた四人が生き残るはずだったこの戦い、私が介入したせいで聖くんとひとみさんという二人の犠牲者をだしてしまいました。そこで明美さんが見事あの悪魔を倒したのを感じた私は、二人を蘇生することにしたのです。この世から悪が消え去ったいま、どんな奇跡が起こってもおかしくはないでしょう?」
信じられないことだけど、現に目の前にいる聖とひとみは生き生きとしている。
もう帰ってはこないと思っていたかけがえのない仲間たち。
「私の大事な子供たち。あなたたちのおかげで世界は救われました。ありがとう」
またいつか会えるといいですね。そういって斎神父……ではなく、神様は天へと消えていった。
「本当は、すごい人がずっとそばにいたんだなぁ」
神様が消えた空を見上げた聖が呟く。
「たいしたことはしてくれなかったけどね」
憎めない人ではあったけれど。口では毒を吐きながらも心では感謝していた。
「斎神父!?」
状況がわからない明美と和己が、声を揃える。
「じつは神父じゃなかったんだよ」
「はあ?」
間抜けな声をあげてしまう。斎が神父じゃなくて、生き返ったのは斎のおかげ? なんじゃそりゃ?
「斎さん、この世の創制主、じつは神様だったの」
「はあ?」
また間抜けな声をあげる明美に、斎が進み出て事情を話し始めた。
下界に降りたのは、明美たちの力になりたいと思ったからで、眠っているときに悪魔に体を乗っとられてしまったと。自分が神という存在だということを悟られないように、心の一部を閉じてやり過ごし、悪魔が離れるのを待っていたと。
「自分が乗っとた人間がじつは神様だった……って悪魔が知ってたらとんでもないことになっちゃってたわけ!?」
「ええ、まあそういうわけですねぇ」
「そういうわけですねぇって、なに悠長なこといってんの!」
「そうですよねぇ、あのとき眠らなければよかったのですが、眠気に勝てずつい、うっかり」
あはは、と豪快に笑う。
「………」
うんざりだというように首を振った和己が、そっぽを向いてしまった。
「助けに来たって、全然助けてくれなかったじゃん!」
「残念ながら下界に直接影響を及ぼすことはできないので、私が手を下すことはできなかったのです。とはいえ、あなたがた四人が生き残るはずだったこの戦い、私が介入したせいで聖くんとひとみさんという二人の犠牲者をだしてしまいました。そこで明美さんが見事あの悪魔を倒したのを感じた私は、二人を蘇生することにしたのです。この世から悪が消え去ったいま、どんな奇跡が起こってもおかしくはないでしょう?」
信じられないことだけど、現に目の前にいる聖とひとみは生き生きとしている。
もう帰ってはこないと思っていたかけがえのない仲間たち。
「私の大事な子供たち。あなたたちのおかげで世界は救われました。ありがとう」
またいつか会えるといいですね。そういって斎神父……ではなく、神様は天へと消えていった。
「本当は、すごい人がずっとそばにいたんだなぁ」
神様が消えた空を見上げた聖が呟く。
「たいしたことはしてくれなかったけどね」
憎めない人ではあったけれど。口では毒を吐きながらも心では感謝していた。



