そう考えてから、なにも唇にしろと、いわれているわけじゃないことに気がついた。
ええい!
勢いに任せて和己の頬に、一瞬だけ唇で触れた。
目を開けた和己の、あからさまにがっかりした表情。
「な、なによ。いまのだってキスのうちに入るでしょ」
「認めない」
大袈裟なほどのため息を一つ吐いて、明美をグイッと引き寄せる。体が密着して厚い胸板を感じ、いやでも男らしさが伝わってきた。
「和己!? ちょっと待って」
和己がキスしようとしている。明美は大慌てで抵抗した。
嬉しいけど、それ以上に恥ずかしいのだ。
「やーもー見せつけてくれちゃって!」
聞き慣れた明るい声に、二人はピタリと動きを止める。
「でも~相手が和己くんなら、許してもいいかなぁ~」
間延びしたかわいい声に顔を見合わせた。
だって、まさか?
目をパチクリさせながら立ち上がり辺りを見渡す。
気のせいなんかじゃない。確かに聞こえた。仲間の、聖とひとみの声。
緊張と期待と不安に胸が震える。
「明美ちゃーん!」
向こうから駆けてくるのは、この世にはいないはずの大事な人の姿。
「ひとみ!?」
突進するかのように駆けてくるひとみを反射的に抱き留め、あとから来た聖と、腕の中のひとみを交互にみる。
「な、なんで? だって……」
二人は目の前で死んだはずだった。さすがの和己も面食らった様子で、突如現れた二人をまじまじと見ている。
「もしかしてゾンビになっちゃったとか!?」
腕の中のひとみを僅かに離して、ゾンビっぽいところはないか、全身をくまなくチェックする。
「大丈夫、ちゃんと人間だから。ほら、ね?」
ひとみが両手を伸ばして、明美の頬に触れる。
温かいぬくもり。
死んだ人間が、甦ったってこと?
一瞬頭をよぎった考えにそんなの有り得ないと、首を振る。
「マジで生き返ったんだよ。この人のおかげで」
ええい!
勢いに任せて和己の頬に、一瞬だけ唇で触れた。
目を開けた和己の、あからさまにがっかりした表情。
「な、なによ。いまのだってキスのうちに入るでしょ」
「認めない」
大袈裟なほどのため息を一つ吐いて、明美をグイッと引き寄せる。体が密着して厚い胸板を感じ、いやでも男らしさが伝わってきた。
「和己!? ちょっと待って」
和己がキスしようとしている。明美は大慌てで抵抗した。
嬉しいけど、それ以上に恥ずかしいのだ。
「やーもー見せつけてくれちゃって!」
聞き慣れた明るい声に、二人はピタリと動きを止める。
「でも~相手が和己くんなら、許してもいいかなぁ~」
間延びしたかわいい声に顔を見合わせた。
だって、まさか?
目をパチクリさせながら立ち上がり辺りを見渡す。
気のせいなんかじゃない。確かに聞こえた。仲間の、聖とひとみの声。
緊張と期待と不安に胸が震える。
「明美ちゃーん!」
向こうから駆けてくるのは、この世にはいないはずの大事な人の姿。
「ひとみ!?」
突進するかのように駆けてくるひとみを反射的に抱き留め、あとから来た聖と、腕の中のひとみを交互にみる。
「な、なんで? だって……」
二人は目の前で死んだはずだった。さすがの和己も面食らった様子で、突如現れた二人をまじまじと見ている。
「もしかしてゾンビになっちゃったとか!?」
腕の中のひとみを僅かに離して、ゾンビっぽいところはないか、全身をくまなくチェックする。
「大丈夫、ちゃんと人間だから。ほら、ね?」
ひとみが両手を伸ばして、明美の頬に触れる。
温かいぬくもり。
死んだ人間が、甦ったってこと?
一瞬頭をよぎった考えにそんなの有り得ないと、首を振る。
「マジで生き返ったんだよ。この人のおかげで」



