終わったはずの戦い。喜びに浸れたのはほんのつかの間。突如二人を、電撃が襲い掛かった。
「!」
痺れるというより熱い痛みが体を駆け抜け、そのまま二人はその場に崩れるように倒れた。
「我を倒せると思ったのか? このような苦しみを与えるとは……絶対に許さぬ!」
見れば倒したはずの悪魔が揺らめきながら、片手を上空に伸ばしている。
聖水は効かなかった!?
いいや、そんなことはない。悪魔の声の所々に入る苦しげな息遣いから察するに、確実にダメージは与えているはず。ただ僅かな聖水では確実な決定打を与えることはできなかったのだ。確かな一撃、それを与えることができれば!
しかし、後からくる痺れに思うように体が動かない。
「じわじわと、なぶり殺してくれる!」
悪魔が再び手をあげた。雷が襲い掛かる。何度も何度も。その度に体がショックで痙攣し、強烈な痛みが襲う。避けようと体をよじっても執拗に襲い掛かってくる雷に、次第に意識が朦朧としてきた。麻痺した体も動かない。立っていられなくなり、膝をつく。やがて支えきれなくなった体を地面についた手で支える。
このままじゃ二人ともやられる。
「このまま終わらせない」
雷を受けながらその場に立って堪えていた和己が、息を弾ませ呟いた。となりの明美を見やり、受けたダメージから近くで座り込んでいる彼女を、突如ぐいと引き寄せた。
「かず……っ」
次の瞬間、驚いた明美の口を唇で塞ぐ。見開かれた瞳。自分の身になにが起きてるのか明美には分からなかった。押し付けられた唇が離れると、和己の口から思いがけない言葉がでる。
「お前が好きだ」
「和己……」
「お前だけは殺させない」
真剣な眼差し。嫌な予感がした。
「待って!」
声をかけるもすでに和己は背を向け、悪魔に襲い掛かろうと駆けていくところだった。
「待って! ずるいよ……」
和己が槍を構えて飛び掛かる。悪魔が笑いながら手を振り上げた。
「!」
痺れるというより熱い痛みが体を駆け抜け、そのまま二人はその場に崩れるように倒れた。
「我を倒せると思ったのか? このような苦しみを与えるとは……絶対に許さぬ!」
見れば倒したはずの悪魔が揺らめきながら、片手を上空に伸ばしている。
聖水は効かなかった!?
いいや、そんなことはない。悪魔の声の所々に入る苦しげな息遣いから察するに、確実にダメージは与えているはず。ただ僅かな聖水では確実な決定打を与えることはできなかったのだ。確かな一撃、それを与えることができれば!
しかし、後からくる痺れに思うように体が動かない。
「じわじわと、なぶり殺してくれる!」
悪魔が再び手をあげた。雷が襲い掛かる。何度も何度も。その度に体がショックで痙攣し、強烈な痛みが襲う。避けようと体をよじっても執拗に襲い掛かってくる雷に、次第に意識が朦朧としてきた。麻痺した体も動かない。立っていられなくなり、膝をつく。やがて支えきれなくなった体を地面についた手で支える。
このままじゃ二人ともやられる。
「このまま終わらせない」
雷を受けながらその場に立って堪えていた和己が、息を弾ませ呟いた。となりの明美を見やり、受けたダメージから近くで座り込んでいる彼女を、突如ぐいと引き寄せた。
「かず……っ」
次の瞬間、驚いた明美の口を唇で塞ぐ。見開かれた瞳。自分の身になにが起きてるのか明美には分からなかった。押し付けられた唇が離れると、和己の口から思いがけない言葉がでる。
「お前が好きだ」
「和己……」
「お前だけは殺させない」
真剣な眼差し。嫌な予感がした。
「待って!」
声をかけるもすでに和己は背を向け、悪魔に襲い掛かろうと駆けていくところだった。
「待って! ずるいよ……」
和己が槍を構えて飛び掛かる。悪魔が笑いながら手を振り上げた。



