雨粒ひとつ~メガネをかけた女の子の恋の話


学校も終わり、女子校前のバス停には、なかなかバスはこない。


私はイライラを隠すように、右手でメガネをあげる。



「自転車だったらすぐ帰れるのにな……」




そう呟いて空を見上げると、黒い雲が見えた。



(そういえば、ちょっと涼しくなってきたような…)



今日は慌てて出てきて、傘を持ってきていない。




(早く、バスきてーーー!!)




私の祈りが通じたのか、やっとバスがやってきた。