雨の日はキライ。
アイツのことを思い出すから。
…でも今日、雨が降らなかったら…
…でも今日、雨粒がメガネに落ちなかったら…
良太と、再会できなかった…
だから今はーーー
雨が少しだけ好きになった。
アイツのことはーー
もっと好きになった。
これからも自転車通学はするし、メガネもこのまま。
変わったのは、良太が私の隣にいること。
お互い照れくさくって、なかなか次の言葉がでなかったけど、良太が口を開いてくれた。
「…帰ろっか…」
「うん…、でも傘ないよ…??」
私の問いかけに良太がどや顔で、バッグから折りたたみ傘をだしてみせた。
「…良太、傘、持ってたんだね…」
「家でるときに、持たされたんだよ…」
「さすが、良太ママだね!」
昔に戻ったみたいに笑いながら、歩きだした。
小雨になった雨の中を、良太がさした
ひとつの傘で一緒に歩く。
良太の左手は、私の右手をギュッと握っている。
ドキドキが聞こえちゃうよーー!!
私は嬉しさと恥ずかしさで、左手でメガネをあげた。
空が少し明るくなってきた。
雨も、もうすぐあがるだろうーーー


