そこからはあまり覚えてない。
でも、一つだけ感覚を覚えているのは
「これで俺だけだ。」
ということ、
だぶんあの時俺は暴走したんだと思う
でも最後に残ったのはこの感覚
だから、アカネは大切な人を作ったら作ったら俺が暴走してしまうかもっということ。」
そこでナルの話は終わった
…。
「ねぇ。1発殴っていい?てか許可いらないか」
そう言い
ナルの頬を思いっきりビンタした
「ばーか!色々とばーか!私がナルの所から離れたりするわけないじゃん!親なんてあの人達は本当の親じゃないから可愛がってくれてただけなのに、、。殺し屋だからしょうがないとかで、許せないけども…いつか、許せたらいいなと思ってる」
ビンタをされて驚いている
ナルの手を強く握って
「アカネは…どうしてそんなに強いの。」
ナルは泣きそうな顔をして
下を向き、
「強くなんかないよ…。でもナルにはたくさん感謝してるし、初めての友達そして初めての私の初恋の人だから許せていけそうな気がするの。」
ナルからは一筋の涙が落ち
それを私は優しく拭き取る
「今日だけ、今だけは許してあげるから、泣きたいんだったら泣いていいよ?」
そう言って私は今でも壊れそうな
ナルの肩をそっと抱きしめる
…一番辛かったのはナルかもしれない
いつの間にか暴走して、起きたら人が死んでいて…。
私が暴走した時は、ショックで立ち直れなかったな〜。
そんなことを思い出していた
