微妙なところだけど、有無を言わず伊藤君を引っ張り保健室へ。
「ちょ、ちょっと待って夏姫ちゃん!俺どこも具合とか悪くないよ?」
慌てる伊藤君を強引に椅子に座らせる。
「悪いのは、ここ!」
「いってぇ!」
わざと伊藤君の足首を叩く。
痛いと言った伊藤君は、ヤバイとした顔をした。
「…………なんで黙ってたの?」
「な、なんのこと?」
「ここまできてしらばっくれなくていーよ」
目をそらす伊藤君の目を、真剣に見つめる。
数秒後、観念したのか喋り出した。
「降参。夏姫ちゃん、なんでわかったの?」
…………なんで、なんて。
知らないそんなの。

