俺のこと、惚れさせるから



°



°




「ハァ、ハァ…………」



私たちはとにかく走って走って、保健室の前で止まった。


…………通報されないかな。



「…………あ、あの」


「あ、ごめんっ」



誤解される前にフードとマスクとサングラスをとった。



「伊藤君、乱入しちゃってごめんね?」


「い、いや、別に」



伊藤君はまだ理解していないようだ。



「いきなり知らない人に連れさらわれて、びっくりしたよね。本当ごめん」