° ● * ° ● * 「ハァ、ハァ…………」 私たちはとにかく走って走って、保健室の前で止まった。 …………通報されないかな。 「…………あ、あの」 「あ、ごめんっ」 誤解される前にフードとマスクとサングラスをとった。 「伊藤君、乱入しちゃってごめんね?」 「い、いや、別に」 伊藤君はまだ理解していないようだ。 「いきなり知らない人に連れさらわれて、びっくりしたよね。本当ごめん」