俺のこと、惚れさせるから




「夏姫!」



私は病院から飛び出した。


あてもなく、どこかへと。


お父さんが望んだとおりに、本当にいなくなってしまおうか。


そしたらちょっとは、お父さんだって私を見てくれる?


涙で視界は全く見えない。


それでもやみくもに走る。


怖いなんて恐怖はない。


罪悪感しか心にはなかった。