俺のこと、惚れさせるから



案の定、夏姫以外に友達のいない私は一人ぼっち。


春川君も、噂で知ったのか遠目で私を見るだけ。



「…………あ、1時間目、理科室だ」



もちろん、移動教室のときだって一人。



「でさー、夏姫」



夏姫を取り巻く華ちゃんたちが私の隣を通った。


夏姫と目を合わせたくなくて、そっと下を向く。


すると、



「…………痛っ」



突然華ちゃんの肩が私に当たった。



「あ、ごめんなさい、栗原さん。ちょっと見てなかったわ」



クスクス小早川さんが笑い、電線したかのように周りも笑う。


廊下を通る人たちは、哀れんだように、でも関わりたくないように足早に過ぎていく。