俺のこと、惚れさせるから



姿が見えなくなってから、私は触れられた頭をそっと触った。



「夏姫をよろしく、か」



最後の最後まで夏姫のこと。







……………ずっと、好きだったのになぁ。


告白する前に振られちゃったみたい。


空を見上げると、私の心と同じように雲がかかっていた。



「…………あの日も、こんな感じだったな」