「栗原」 低くて甘い声。 振り向かなくてもわかる。 …………春川君だ。 「ど、どうしたの?」 「話があって、一緒に裏庭にきてほしいんだ。今、大丈夫?」 教室でちょうどお弁当を広げていたときだ。 しかも夏姫は小早川さんに取られて一人での食事。 楽しくもないし、きっと美味しくもないから、 「うん、いいよ」 と、素直に頷き春川君の後に続いた。