この世界には妖精が存在する。伝説や民話の架空としての存在ではなく、ちゃんと実在している。



姿や性格も多種多様だ。その辺は妖精でも、人と一緒らしい。



透明な羽と不思議な力を持ち、生まれた時から傍にいる存在。



もしかしたら、家族や友だちよりも一番近い存在かもしれない。



それが妖精。



妖精は命が生まれる前から詩の調べを聞き、紡ぎ手を選ぶ。



悠遠の時からずっと、そうして紡ぎ手を選び、共に終わりまで歩む。



それが妖精と紡ぎ手。