片想い連鎖




______




「ごめんなさい、遅れちゃって…」


「遅刻してきた奴に見えた」



先生は笑わせようとしていてくれたみたいだった。

緊張している私はそんな気遣いに全く気付けなかったけど。


先生はいつも通り落ち着いている。



「とりあえず…頼むか」


「あ、はい」


「すいません、」



ここは喫茶店。


先生のお気に入りの場所らしい。


賑やかすぎず、かといって静まりすぎているわけではない。私にとっては丁度いい場所。



「春村?」


「はい!」


「いい返事だな。ほら、なんか頼めよ。俺はもう済んだから」



店員さんは微笑ましげに私を見ていて、恥ずかしくなってメニューに食い入った。


「ミルクティーでお願いします…」


小さい声で頼むと、「はい」と言って店員さんは去っていった。