でも最近は少ない。
やっぱり高校生になったから、来づらいのかな…
でも今日来てくれたからいいや。
あたしってホント立ち直り早い…
「苑…なに突っ立ってんの」
ハッと我に返る。
遊乃の通る道を塞いでしまっているらしかった。
「ごめんごめん」
怪訝そうな顔をして横を通り過ぎる遊乃。
今のあたしって変人っぽい?
「苑ー?あんた何してんの。早くしないと冷めるじゃん!」
「はーい…」
2人に連続で怒られて、犬みたいな耳があったら、多分垂れてたと思う。
これ以上何か言われないうちに、部屋に荷物を置きに2階へ上がる。
遊乃の荷物はもう隅に置かれていて、自分がいかにぼーっとしていたかがわかった。