片想い連鎖





「ただいま、遊乃」



「あ。ありがとー苑」



どういたしましてー、と戦利品を机に並べる苑。

結構な量。



「よくこんなに残ってたね」


「ふふん!崇め奉るがよいさ!」


「……」



腰に手を当て胸を張っている友に哀れみのつもりで1つ忠告。


胸を張るなら張れるものができてからにした方がいいよ。




「どれにしよっかな〜」


ふんふふ〜んと鼻唄を始めた苑の今の気分は絶好調。

なぜならお気に入りのパンが買えたから。



「良かったね。このパン数少ないんでしょ?」


「うん!購買のおばちゃんがとっておいてくてたのー」



おばちゃんパワーおそるべし。



そういや苑は購買のおばちゃんと仲が良かった。


何故かはわからないけど、楽しそうだから別にいいと思う。

知ったところで意味があるかも不明。