片想い連鎖




「なんだかんだお前とは一緒だよな」


「腐れ縁って言うんだよ」


「運命とは言わねーのかよ」


一瞬にして場がしらける。

多分誰かしらこの話を聞いて身震いした人がいると思う。



「あんまり変なこと言うと、自分の株を下げることに繋がるよ」


「余計なお世話じゃボケ」



いーっと歯を見せて友達の元へ駆けていった…逃げていった。

幼児の睨めっこ並の幼稚さだった…




溜め息を吐いて机に突っ伏す。

無駄な体力を使ってしまった…



あ、今の意外にカッコイイかも。



「馬鹿か、私は」



自分に呆れてツッコミを入れる。


普通だったら声に出したことに心の中で突っ込むんだけど。


反対でも違和感はない。



所詮、独り言だし。