「そろそろ授業終わるね」
沈黙に耐えきれなくなって時計を見る。
「…そうだな」
「じゃあ戻ろうかな…」
「俺も戻る」
窓を閉めて、扉に鍵をかける。
いちいち閉めるのは、先生のいない間に勝手に生徒が侵入するのを防ぐため。
私たちみたいな。
「ん…」と体を伸ばす友馬は、どうやら少し寝て疲れがとれたらしい。
別れたショックで寝れなかったってか…
隣を並んで歩くことに少し喜びを感じる私は、きっと悪役。
周りからは奪ったように見えるんだろうか。
付き合ってないのに。
「なぁ」
「ん」
「俺って馬鹿か」
「馬鹿だね」


