*******
遊乃ちゃんに付き合ってもらって、あの人への誕生日プレゼントを選んだ。
明後日。
その日に私の長い片想いが、良い方にも、悪い方にも終わる。
長い間、遊乃ちゃんには相談に乗ってもらった。
突然呼び出したり、貴重な休日を奪ったり…
今思えば年上にあるまじき行為だった。
でも。
『大丈夫です。私はずっと傍にいます』
そう言ってくれて。
この子なら、どんな私でも受け入れて、離れていかないんじゃないかな。
っていう甘えが生まれた。
包容力って言うのかな。
遊乃ちゃんにはそれがあった。
私の恋が始まったのは4年前。
高2の時に先生がうちの高校に来て、一目惚れだったと思う。
でもその時から、先生には奥さんがいた。
子供ができたのは2、3年前だったと思う。
近所に住んでいて、よく行くスーパーに来ていたから、卒業しても顔を見ることができた。
だから余計に、この気持ちは膨らんだ。


