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「友馬…ここ保健室だけど」
「知ってる」
「…授業中だけど」
「そーだろーな」
「……頭打った?」
「ハートが砕けた」
ボスッとベッドに倒れる友馬。
また失恋。
「大変だね、恋多き男は」
「うっせ…」
腕で顔を隠して、表情を見せないようにする友馬に、ズキッと胸が痛んだ。
今好きと伝えれば、自分の心は軽くなる。
でも、友馬はどうだ。
『彼女ほしー』
『ほしいって言ってできるものじゃないでしょ…』
あの会話、もし彼が憶えていたら。
誰でもいい…
そう思っている今なら、受け入れてもらえるかもしれないけど。
そこに愛なんてもの存在しない。


