ずっと普通に生活してた、いつも通りに。
避けてたのは苑。
避けられてるって勘違いしてるとは思ってたけど、実際ビクビクしてるのが手に取るようにわかった。
私と苑の関係はそんなに固くない。
きっと、すぐにでも消える。
わかってた、ずっと…所詮女だから。
「あたしは、遊乃といたいっ…」
「……好きにすればいいんじゃない?元々約束なしにくっついてたんだし」
「っっ、ありがと!!!」
急に抱きつかれて体制が崩れる。
部活で鍛えてるわけじゃないから、筋肉は無いに等しい。
力で争ったら男には勝てない。
だからなんだろうか、女子が絡むのは。
「あのね、遊乃。あたし遊乃に話したかったことがある…」
「そ、頑張りなよ」
秘密を話したくなってしまうのも、女子の性だろうか…。