絶賛モテ期 〜どうして私?〜

「別にそんなことはないよ」

本当に超能力者みたい。

心の内を悟られないようにまた冷静を装う。

「じゃあなんで?」

「だから…忙しいかr…」

「それは嘘だろ?」

私の言葉を遮って、永嶺君が言った。

「なんで嘘だってわかるの?永嶺君に私の何が

わかるの?」

「わかるよ」

永嶺君がグラウンドを見る。

「短いけど、お前のことちゃんとわかってる。

……お前が、嘘ついてることも」

どうして?私のことなんとも思ってないくせに

どうしてそんなこというの?

永嶺君の心には遥ちゃんがいるでしょう?

「どうせお前の行かない理由は誠と過ごしたい

からだろ?ばればれなんだよ」

永嶺君にデコピンされる。

「ようは誠がOKだせば行くってことだよな?

俺聞いてみようか?」

「誠がOKするわけない!」

つい大きな声を上げてしまった。

「……するわけないよ」

「とりあえず聞いてみっから。もしOKなら考え

直して」

「絶対やだぁぁぁぁぁ!」

「ちょっ!お前っ…!」

いたたまれなくなって走り出した。

永嶺君が追いかけてくる。

「お前、急に走り出すなよ!」

「急に走りたくなっちゃったのぉぉぉ!」

「なんだよ、それぇぇぇ!」



「はぁ……はぁ……誠の返事きたら連絡すっか

ら、ちゃんと考え直せよ…」

永嶺君が 飲み物を飲みに部室に戻っていった。

(言うわけない。考え直す必要なんて……)

空を見上げる。澄み切った青空の上に雲がどん

どんかかっていく。

「お願い、言わないで……」

そういわざるを得なかった。