ある少女のお話




少年は昔、誰かに聞いた話を少女に話し始めました。


その誰かにはとてもとても大切な人がいました。


それを伝えるためにその誰かは大きく綺麗な花束を用意します。


花束を送ること、それが求婚の証なのだとその誰かは言いました。


その花が大きければ大きいほど、大切な人に向ける気持ちは大きく強いのです。


この気持ちに応えられるのならば、その証に花束を受けとる。


それが求婚の成立した証明なのです。