しかし少年も少女と同様、今までの日々が壊れるのを恐れていました。 少年は悩みます。 少女の涙を見て悩みます。 少年は決意しました。 少年は少女に背を向けて森の中に急ぎます。 早く、早く、少女の悲しみを拭うために。 抱えきれない程の花を摘んで少女のもとへ向かいます。 早く、早く、少女の笑顔を見るために。