指輪と私の物語1~焔~[完]

俺は、城の地下にいた。
ここには、この国の火の精が祀られている。

この国にある、「炎の山」には妖精が住み着き、この国の自然や全てを見守っていると言う、伝説がある。

その炎の一部が、この地下にあった。

俺は正直、そう言った類いは信じちゃいなかったが、この炎は見ていると落ち着くのだ。

俺が街で喧嘩して、父上にこっぴどく怒られた時も…。

俺が女の子に声を掛けまくっていた若かりし頃、それを耳にした母上に叱られた時も…。

俺がちょっと他の女に声を掛けたのが、クレアにバレて平手打ちをされた時も…。

ここに来ると、落ち着いた。