指輪と私の物語1~焔~[完]

お城の妖精は小さかったけど、
大妖精は、人間の大人と変わらないのね…。

「城の妖精より聞いている。」

力強く、透き通った声が洞窟内に響く。

私たちの目の前まで来ると、大妖精は
言った。

「ほう、…が言っていた人の子はお前だな」

え?誰って?


ぽーっとしている私達に話しかけてくる。

「そなたは、鈴木 佑里」

え!?

「どうして、知っているの?」

私の疑問に答えることなく、妖精は言う。

「そなたは、大きな定めを背負っている。」

何の話?

「泉より西の地へ行きなさい。」

え?

西へ?西へ行けば分かるの?

「そなたは、自分で答えを見つけねばなりません。」

自分で・・・。
私が知りたいのは、ただ一つ。

「私は、家に帰れる?」

「さぁ。行きなさい」

大妖精は、私の質問には答えなかった。

目の前の炎が、大きく燃え盛ったと思ったら、私達は洞窟の前にいた。