指輪と私の物語1~焔~[完]

早めの夕飯を終え、モブとバーンは泉で泳ぎ涼んでいた。

スーは、見張りをしながらテイラ達と何やら語っていた。

マリは、難しい表情で何かをノートに書いていた。


私は、そんなマリの隣に座る。

「マリさん、怖い顔してる。」

「あぁ ユーリ殿…。そんなに怖い顔になっていましたか?ごめんなさい。」

「何を書いているの?」

「えぇ 昨日の魔獣についてです。最後のあの大きい魔獣なんですが、これまであんなに巨大な魔獣は目撃されていないのです。」

「そうなの?珍しい魔獣だったの?」

「珍しいと言えば珍しい。魔獣については、まだまだ不明なことが多いのです。どうやって産まれるのか、何処からやって来るのか。」


魔獣は、団体行動はしない習性なのだという。

そして、魔獣の子供と言うのを人々は目撃したこともなく、魔獣を捕獲する事も困難な為、その生態は殆んど明らかにされていないとのことだった。