指輪と私の物語1~焔~[完]

「さぁ 今夜はここに泊まる。」

モブがそう言って止まったのは、泉の側に出来た広場のような場所。

進んで来た道から先の道を見ていると、それに気付いたマリが言う。

「あそこから左の道は泉に沿って行く道。右の道は「炎の山」に続いている道よ」

「じゃあ、右に進むのね?」

「そうですね。」


とマリが見つめる方向には、「炎の山」があった。

もう麓の近くまで来ていて、もう少し暗くなれば、炎の灯りが一帯をぼんやりと照らすだろう。

近くまで来ると、山の大きさが分かった。

(富士山みたい!)

実際はそこまで大きくは無かったが、遠くからでも見える程度の標高はあった。

そして、周りの気温も小屋に居た時よりも多少上昇していたのだが、この時の私は気付いていなかった。