指輪と私の物語1~焔~[完]

「あたしの名前は、あんたじゃ発音できないから、ティナでいいわ」

「ティナ?私は、鈴木」

「あ~!いいから!」

私の自己紹介を遮る妖精ティナ

なんだか、ショック…。

そんな私にティナは話続ける。

「あんたのことは知ってる!だから、あんたをここに呼んだの!」

「え?知ってる?ティナが佑里をここに連れてきたの?狛犬に触っちゃったからじゃないの?」

一瞬キョトンとした表情を見せると、笑い出すティナ

「キャハハハハハ!連れてきたのとは違うわよ?話聞いてる?呼んだの!呼んだらあんたが来た。まぁ いいわ そんな些細な事はどうでもいいわよ。あたしが知ってるのは、あんたの名前と、あんたが今後、重要な役割を持つってことよ」

なんで初対面の妖精に私は怒られてるのだろう…。

私の様子に流石にティナも態度を変える。