指輪と私の物語1~焔~[完]

「ここまで、人の世に干渉してはならないのに…。」

と、落ち込む妖精に国王は言う。

「気に病むでない。主がここまで言うからには、異常事態なんだろう?」

妖精は、国王に微笑むと何か思い出したように、私の側に来ると髪に結ばれていたリボンに触れる。

それは、昨日の魔獣に襲われた村で貰った赤いリボンだった。

「リボンに印を込めたわ。そのリボンがあれば、山に入れるわよ」