指輪と私の物語1~焔~[完]

(なんでこんな事になっちゃったんだろう。
家に帰らないと、ママに怒られちゃう。)

どれだけの時間がたったのか、結構な時間がたったような気がした。

何故なら、私は空を見上げて驚いた。

明らかに見たことのない太陽とは違う、別の球体が光を放って浮いていたから。

自分が知っている空とは、まるで違うその空にさらに怖くなって、泣き続けたのであった。

とにかく、歩く?

私は、空に浮かぶ球体の方向へと歩き出した。