指輪と私の物語1~焔~[完]

神社も住宅街も消えていた。


そこは、キラキラと光る草花が咲き誇る草原だった。


私の思考は停止した。


だってそうでしょう?小学1年生の私にどうしろと?

私は、とにかく不安で一杯になった。

草花はとても綺麗だけど、それよりも知らない場所に居ることが怖かった。

私の目に涙が溢れた。



後悔した。狛犬に触れたこと
後悔した。神社に寄ったこと
後悔した。いつもと違う道を曲がったこと