~お姉ちゃんの恋人~

おねえちゃんが帰ってきたドアの音だったんだ。


「ただいまっ。ゆうまだ起きてたの?」


おねえちゃんは、お酒を飲んできたみたいで、上気した顔が色っぽかった。


「おねえちゃん…?デートだったの?」


…わたる君と?


「うん。食事してきたんだけど、少し酔っ払っちゃった。」


髪を肩から払うおねえちゃんを見て、あたしはハッとした。


……おねえちゃんの首に……。


………キスマークだ。