~お姉ちゃんの恋人~

「わあっ、風が気持ちいいっ。」


街から、すこし離れただけなのに、湖があるせいか、涼しくて爽やかだ。


「わたる君?乗り物だいじょうぶ?」


「だいじょうぶだよ。悠里ちゃんは?」


「大好きっ。あれ乗りたいっ。」


…せっかくわたる君と一緒に来れたんだから、この時を楽しみたいと思った。


色々な乗り物に乗って、あたしはハシャギまくったんだ。


「悠里ちゃん、さすが高校生だね。元気だなぁ。」


「わたる君、そんなおじさんみたいなこと言って~。」


「ハハッ。もうおじさんだな。」


はにかむような笑顔。