黒い車の窓から顔を出したのは……………。 「悠里ちゃんっ。」 なんと、王子さまっ。 もとい、わたる君っ! 突然のことにパニクるあたしは…。 自転車を加速させた。 なんでよっ、あたし! 我にかえって自転車をとめた。 「…はぁっつ…。わたる君っ。どうしてっ?」 息切れしながら、あたしは問い掛けた。 「ん~っ、あ、車降りるね。」 バタンと車から降りてきたわたる君。 明るいところで見るのは初めてだけど。 やっぱりカッコいいっ。 背も高くてあたしも見上げるくらい。 そして優しい笑顔。