~お姉ちゃんの恋人~


部屋に入ったと同時に、みんなが一斉にあたしのほうを見た。


だから最後ってイヤなんだ。


今日も、チャラチャラしたのばっかりかなぁ?


そう思いながら、部屋の中をさり気なく見回した瞬間…。



…ドクッ…


…あたしの心臓が大きく跳ねた…


あたしの視線の先に。


一人の男の人がいた…。


「悠里っ、何入口で突っ立ってんのっ。」


ハッ…


後ろから、松谷に軽く叩かれてあたしは我にかえった。