そしてネコから買い物袋を受け取る。
するとさっきと同じくらいの重みを、ズシッと腕に感じた。
嘘でしょ……?
あんなに可愛くて細いネコが、こんな重い物を両手に持つとか……。
ネコは又立ち止まる私を置いてスタスタと歩き、私はネコに後ろから声を掛ける。
「ねぇー、いつもこんなに重いの持ってるの?!」
「……」
ネコは振り返ると無表情で私のところに来て言う。
「司帰っていいよ。ひとりで平気だから」
「でも……」
「ひとりの方が早いから。じゃーね」
ネコがそう言って買い物袋を持とうとしたとき、後ろから声が聞こえた。
「大丈夫?家近いの?俺、持つよ」
ネコはその声に振り返ると、両手の荷物を落とし、上目遣いで言った。
「大丈夫だよ。ほら?」
落とした荷物を持ち上げようとした瞬間、ネコは辛そうな顔をして言う。
「やだ、重ぉ~い。お願いしてもいい?」
首を右にちょこんと傾ける。
ひとりで大丈夫だとか言って、さっきまで普通に両手にぶら下げてたじゃん……。
しかもこの男、絶対下心あると思う。
ネコの持ってる荷物は『今から家に帰ります』って言ってるようなもんだもん。
イケメンだし、軽そう……。



