ネコはなにも言わないで又歩き始める。
私はネコのあとを着いて歩き、レジの近くまで行くとネコはカートを置いたまま一瞬いなくなり、大きな米袋を片手で抱えて戻ってきた。
「重くないの?」
「別に。ちょっとカート押して」
「あ、うん」
カートも結構重いかもしれない。
レジを通し、買い物カゴの中身を買い物袋に入れると、ネコは米袋と買い物袋を両手に持つ。
すごく重そう……。
ネコの細い腕が折れてしまいそう。
「ネコ、私持つよ」
「いいよ」
「ううん!私も荷物持って、ネコを送ってから帰るから」
「ふーん」
どっちが重いんだろう?
やっぱりお米だよね?
「お米持つよ」
「じゃ、ヨロシク」
ネコはそう言って差し出した私の両手に、ポンと米袋を置くように渡す。
え?
重い……!
だってネコ、片手で持ってたよ?!
ネコは立ち止まった私に気づかないのか、スタスタと歩いていく。
「ね、ネコっ!待ってよっ……!!」
ネコは立ち止まるとダルそうに振り返る。
「ごめ、ちょっ、ちょっとこれ私には重いみたいだから、そっちにしていいかな?」
「別にいいけど」
私は必死にネコのところまで歩くと、米袋を渡す。



