そしてネコは私とりりかのところに来ると、座ってジュースを置いて言った。
「こうちゃんなんか言ってた?」
「少し話して窓閉めたから」
「そう」
又ネコのあの言葉を思い出す。
『幼なじみの男の子。超感じ悪いけどね』
あのカラオケ屋で言ってた人と同じなのかな?
「さっきのこうちゃんって、カラオケで言ってた、感じ悪い幼なじみ……?」
「そうだよ。超感じ悪いよね」
そうかな?
私の名前、バカにしなかったし……。
「いい人そうじゃない?なかなかのイケメンだったし」
「……。司ってこうちゃんみたいなのが好きなの?こうちゃんは超嫌な奴だけど、硬派だよ」
「ふーん。こうちゃんは彼女いないの?」
「さぁ?いないんじゃない」
なんか……いつもの男子の前と、こうちゃんの前とネコの態度が違いすぎて、こうちゃんが気になるとかじゃなくて……。
ネコにとってこうちゃんがどんな存在なのかが気になる。
「じゃあ今度三人で遊ぼうよ」
「……三人?」
「あっ、三人より四人の方がいいよね。こうちゃんに誰か一人連れてきてもらって」
「言ってみる」
それより、晩ご飯もネコが作るって言ってたけど。



