「んーじゃあ、ネコが知ってる曲入れてよ」
「うん」
ネコが曲を入れて、一緒に唄ってる間、次から次へと食べ物が運ばれてくる。
そして岩瀬は……戻ってこない。
これって……もし戻ってこなかったら、私が払わないといけない……?
いくら持ってたっけ?!
冷や汗をかきながら財布を開ける。
野口さんが三人……しかめっ面でこっちを見てる。
絶対足りない……。
大丈夫よ。
だって、『来てくれよ』って頼んでたし。
ほら、ネコだって美味しそうに食べてるじゃない。
大丈夫、大丈夫。
ドキドキしながら食べてると、勢いよくドアが開く。
「お待たせー。遅くなってごめんね!」
「……」
入ってきたのは、クリクリパーマの茶髪で鼻と口にピアスを開けた、超軽そうな男子で、ネコはその男子を見て口をポカンと開けた。
そして後ろから岩瀬が来て言う。
「コイツ、幼稚園の頃からの友達でさ、今はこんなだけど……」
岩瀬はそう言いかけたところで止まり、テーブルの上を見てギョッとした顔をする。
「どうしたの?……これ」
するとすかさずネコが言った。
「岩瀬くんの奢りでしょ?超美味しいよ。ありがとぉ」



