「今日は二人で遊べると思って勉強サボったんだけどな。どう責任取ってくれるの?」
「え?」
岩瀬の顔がどんどん近づいてくる。
「ちょ、待っ……」
私は顔を両手で隠す。
なんかやだ!
まだ好きかも分からないし、軽い人かもしれないし、なのにまだキスなんて早すぎる!!
まだ産まれて一度もしたことないのに!
私は顔を隠したまま、早口になって岩瀬に言う。
「ねぇ岩瀬くん。私達まだ高校生だし、出会って二度目だし、そういうの早いと思うの」
「そういうのって?みんなしてんじゃん」
ダメだ……!
私の大事な初キスが奪われてしまう……!!
そう思った瞬間、部屋のドアが開き、私と岩瀬の視線はドアの方に向く。
するとそこにはネコが立っていて、不思議そうな顔で首を傾げて言った。
「なにやってるのぉ?」
「あっ、メニュー見てたんだよ、ほら」
岩瀬はそう言って持っていたメニューをネコに見せる。
「ふーん。それより、三人並んで座ろうよ?一人だと可哀想だから。ね?」
「あ、うん」
ネコは私の隣ではなく、岩瀬の隣にいくと言う。
「メニュー見せて?」
よかった……ネコがいて。



