学校に着くとネコはもう席に座っていて、いつものように頬杖をついて窓の外をボンヤリ見てる。
私も席に座り、教科書を机の中に入れると、下を向いてポケットの中にあるキティーちゃんを強く握りしめた。
ガンバレ、司。
友情のキティーちゃんのお守りストラップがあるんだから、大丈夫……。
行こう……。
私は立ち上がり、ネコの方へとゆっくりと向かう。
ネコは男子の前では本当ブリッコだし、女子には適当だし、なんかよく分からない奴だけど……ネコといないと寂しい。
ガンバレ。
ネコの前まで行き、私は声をかけた。
「ネコ」
ネコはこっちを向き、一瞬驚いた顔をすると、無表情になって言った。
「……なに?」
「あのね、あのね……ご……ご」
「……?」
心臓がバクバクして上手く喋れない。
まずは『ごめんね』って言わなきゃ……。
そう思ったとき、ポケットの中の携帯がブルブル鳴った。
「え、あ、ちょっとメールがきたから……待って?」
私はそう言うと携帯を取り出してメールを確認する。
From.岩瀬
今日大丈夫だよね(^-^)/
何時に待ち合わせしようか?
……え?
昨日約束したんだっけ?
すっかり忘れてた。



