いつも降りる駅に着き、ネコと私は少し離れて別々に学校に向かう。
学校に近づくと、同じクラスの女子が不思議そうに私たちを見て、コソコソ話してるのが分かった。
そして教室に入り席に座り、ネコを見るとネコは席に座って頬杖をついて前を向いて眠そうな顔をしている。
「ねぇ、どうしたの?」
声がする方を向くと山根が興味津々な顔をしていた。
「……なにが?」
「藤咲さん!もしかして……大友さんもやられちゃった?」
……。
やられちゃったけど、私は女子のこういうところが嫌いだ。
「別に……」
すると山根はネコに聞こえるように大きな声で言った。
「藤咲さんってさ、可愛い顔してやることすごいよねー。子供おろしたって噂があるみたいだし」
山根の言葉にクラスの女子たちが静かになる。
ネコの方を見ると、なにも聞こえてないように、知らん顔をして前を向いたままだ。
なんで……なにも言わないの?
みんなの前でこんなこと言われて、なんでなにも言わないの?
「大友さんも藤咲さんとあまり関わらない方がいいよ」
ネコは……こんな風に言われて悔しくないの?
私は机を思い切り叩いて山根に言った。



