あー、モヤモヤする。
すごく……モヤモヤする。
私はいつもよりゆっくり用意をする。
「司ー、早くしなさい。遅刻するわよー」
「はーい……」
どうせ学校に行ったら顔を合わせるんだから、早く行っても遅く行っても関係ないよね。
「よし、行くか……」
私は両手で頬を軽く叩くと家を出て学校に向かう。
そして電車に乗るとネコの姿がないか、さりげなく確認した。
大丈夫……。
いないみたい。
少しだけホッとして又考えた。
今日、ネコは学校に来るのかな?
いや、ネコの性格だからあまり気にしてないかも?
そういえば携帯、岩瀬くんから返事がきてるかも。
そう思い制服のスカートから携帯を取り出していると、携帯が手からすり抜けて落ちた。
え……?
買ってもらったばかりなのに、誰かに踏まれたりしたら最悪……。
携帯が電車の振動で少し動き、手を伸ばした瞬間カーブで携帯がスーッと離れていく。
嘘……どうしよう。
そう思ったとき、私の携帯を拾いあげ、私は慌て言った。
「すみません!それ私の……」
そう言い掛けたとき、携帯を拾った相手の顔を見て、私は固まる。
ネコだ。
さっき見回したときはいなかったのに。



