そして四人でモスに入り注文すると、いつものようにネコは炸裂する。
だけど……。
「ねぇねぇ、岩瀬くんって何人兄弟なの?」
「俺?ふたりだよ。藤咲さんは?」
「私?ひとりっ子だよ。それより藤咲さんなんて呼ばれるのヤだなぁ」
「じゃあ、なんて呼べばいい?」
「んー。萌ちゃんって呼んで?」
なんでさっきから岩瀬くんに直撃してるの?
なんか取り持ってくれそうなこと言ってたのに、岩瀬くんに押せ押せじゃあ、ネコがなにを考えてるのか分からないよ。
岩瀬の友達もボンヤリとふたりの会話を聞いてる。
「あれ?岩瀬くんポテト頼まなかったの?じゃあ、私のあげるよ」
「いいの?」
「いいよ。じゃあ、お口開けて。はい、あ~ん」
ネコはそう言ってポテトを持って岩瀬の口元に、持っていく。
……嘘でしょ?
「いや、いいよ。恥ずかしいから」
そう断る岩瀬の言葉にホッとしたのも束の間、ネコは岩瀬の唇にポテトを押し当て、可愛く言う。
「やだやだ。食べてくれなきゃヤダ。食べて?」
「あ……うん」
岩瀬はそう言って少し照れ臭そうに、ポテトを口に入れた。
「美味しい?」



