岩瀬がそう言った瞬間、ネコが会話に入ってきて言った。
「次の駅で降りてモスがいいなぁ」
「いいけど、なんでモス?」
「だってぇ。カラオケやゲーセンじゃ、あまり話せないから、ふたりのこと分からないじゃない?もっとふたりのこと知りたいなぁ。ね?司」
「え?!あ、うん……」
急に振られるとビックリする。
それになんかそんなこと言ったら気があるみたいじゃない。
「じゃあ、モスに行こうか」
岩瀬がそう言った瞬間電車が止まり、私がよろけると岩瀬はスッと腰に手を回し、支えてくれた。
「大丈夫?」
「あ、うん!ごめんなさい」
岩瀬との距離が近すぎて、私は慌てて岩瀬から離れる。
すると今度はネコが岩瀬に向かって倒れ込み、岩瀬はネコの身体を両腕で包み込むように支えた。
……。
今別にブレーキとか掛からなかったよね?
なんでネコが岩瀬くんに倒れ込むの……?
「岩瀬くーん。ごめんね?ちょっと体制崩れちゃった」
「はは。いいよ、気にしないで。じゃあ行こうか?」
「うん!」
……。
四人で電車を降りてモスへと向かう。
弾む会話とは別に、気持ちがモヤモヤしてた。



