ネコは振り返りニッコリ笑うと、王子の方に進んでいき私は顔を手で塞いだ。
見てるだけでいいのに。
恥ずかしすぎる……。
私は王子やネコの方を見ることができなくて、そのまま顔を下に向けると、ネコの声が聞こえてきた。
「司、大丈夫だって」
私はその言葉に顔を上げ、ネコの言葉を聞き返す。
「大丈夫って……なにが?」
「暇してるから遊びに行こうって」
私は恐る恐る王子の方に視線を向けると、王子は笑顔で片手を挙げた。
素敵すぎる……。
そんなことより、
「なんて言って誘ったの?」
「『友達がタイプみたいなんだけど、どう?遊びに行かない?』って」
「嘘?!」
私がそう言うとネコは真顔で言った。
「そんなことどーでもいいじゃん。早く行こうよ。初めての彼氏ができるかもしれないのに」
「……」
初めての彼氏って……なんで分かる?
ネコに手を引かれ、王子のところに連れていかれると、スイッチが入ったネコになって、可愛く言った。
「この子、司って言うんだ。ヨロシクね!」
そのネコの態度を見て、私は思い出した。
又、私がお腹が痛いとか言ったりしないよね?



