「すっごーい。康子可愛いから、そういうのも普通なんだろうね」
ネコの方をチラリと見ると不機嫌そうに、携帯をカチカチしてる。
「まぁ、自慢するようなことでもないけどね。あっ!」
少し赤くなった山根の視線の先を見ると、数人の男子の姿があった。
山根は手を振り、ネコを見ると携帯をポケットに入れ、姿勢がピンなる。
スイッチ……入っちゃった……?
「ごめんね、待ったでしょ?」
「大丈夫だよ。今来たところだから。ね?」
山根が言い私たちはうなずく。
そして男子たちは目の前に五人座ると、私たちを物色しているのが分かった。
「なに頼もうか?」
ぎこちない雰囲気の中、口を開いたのは山根の前に座ってる、多分堂林くんだ。
男子は飲み物と軽い食べ物を頼んでいき、女子は飲み物だけを頼んでいき、私もオレンジジュースを頼む。
ネコは黙ったままだ。
「ネコは?なに飲むの?」
私がそうネコに問いかけると、みんなの視線が一気にネコへと集中した。
「ネコ?」
ネコはなにも言わないでニッコリと笑う。
「ネコって名前なの?」
ネコの目の前に座っている男子が聞くと、ネコはニコニコしながら答えた。
「司はそう呼ぶけど、萌っていうの」



