もしネコが堂林とかいう男子の前で豹変したら……?
山根はちゃんと『堂林くん取らないで』なんて先手を打ってくる女子だから、面倒なことにならないといいけど。
私の不安を誰も知ることはなく、サバンナに近づいていく。
近づけば近づくほどネコは無口になり、私の気分は重くなった。
そしてサバンナが見えたとき、山根の携帯が鳴る。
「もしもし……うん。もうお店の前だよ。……え?そうなの?じゃあ、中に入って待ってるね」
山根は携帯を切りみんなに言う。
「ちょっと遅れるから、好きな席に座っててだって」
「じゃー中に入ろうか?」
「うん」
五人でぞろぞろと中に入り、窓際の席には座れなくて、真ん中の大きな席にネコ、私、山根、加東、国見の順番で座る。
そして女子同士の話が始まった。
「ねぇ、聞きたかったんだけど、どうやって三校の男の子と知り合ったの?」
加東が聞くと山根は得意そうに答えた。
「ナンパされたのよ。ナンパ!番号聞かれてずっと連絡取っててね。会いたいけど緊張するから、みんなで遊ぼうって言われたの!堂林くんにね」
なるほどね。
でもナンパしといて緊張するとかあるの?



