なぜか、廊下に出た瞬間に。 頬を何かが伝っていく。 生暖かい、しょっぱい、なにかが。 敵わないじゃん。 かわいくて、やさしそうで もうなんか、敵わないじゃん。 私じゃ、ダメなんじゃん。 そう思うと涙が止まらなかった。